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第16回『弊社コンサルに聞く:削減より改善!コスト見直し計画②』

第16回『弊社コンサルに聞く:削減より改善!コスト見直し計画②』

 

皆様こんにちは。三寒四温とは言いますが、日毎の気温差が激しく、服装にも気を使いますね。新型コロナ対策のたまものか、今年は風邪をひいている方がずいぶん少ないようには感じますが、くれぐれもお体ご自愛くださいますよう…

さて、「今こそやるべき改善策」経費編の続きです。

 

-前回は、リース物件や外灯のセッティングなど毎日の細やかな対策が必要ということと、「非接触」というキーワードは、コストカットのみならず売上UP施策になる、といった話題でした。非接触化がかなり浸透しているのは、日々の生活でも実感できることですよね。デジタル慣れした若年層はもちろんシニア世代の方々も、スーパーやコンビニで電子マネーを利用されているのをよく見かけるようになりました。

 

そうですね。「NBSチェックリスト200」[Check No93] 電子マネーが使える端末を導入しているか という項目は、以前、感染防止策で端末を新規導入する際の助成金に絡めてピックアップしましたが、今やカードも電子マネーも使えて当たり前。さらに一歩進んで、どんな端末を使っているか、という点を気に留めていただきたいのです。あなたがコンビニで買い物をしたとき、ご自身のカードを店員さんに手渡しすることはありますか?皆さんのお店ではいかがでしょうか?もし費用に不安がおありなのであれば、物販と比べて取扱高が高額な宿泊業界は、カード会社側が新しい端末をご用意くださることもあるので、一度、相談してみられてはいかがでしょう。

 

-非接触と言えば、以前話題になりましたスマートキー、スマートロックは普及が進んでいますか?

 

初期費用には助成金を活用できるとして紹介しましたが、実は、2つの理由から一気にスマート化へ…という流れにはなっていません。

まず1つめは、旅行業法による「フロントでの対面チェックイン&サイン」という縛りです。2018年の法改正で、フロント未設置の基準など大幅に緩和されたものの、多くが基準に合わせた設備を整えるに至っていないのが実情です。2つめは、ランニングコストです。ホテルシステムと連携させるため、月額1室あたり1,500円程度の保守料が掛かるのです。100室のホテルなら、ひと月15万円、年間で180万円にもなります。

 

-うーん…確かに二の足を踏んでしまいそうな金額ですね。

 

ただ、例えば1枚500円のカードキーと比較して、1か月に何枚が劣化、破損、紛失等で買い換えられているのか。前回話題に挙げた外灯等、照明器具についても、LEDに交換すれば耐久性が高く、消費電力も抑えることができますが、一気に浸透しないのは同じような理由なのですよね。これが新規出店、初期投資なら思いきれるところもあるのでしょうけれど。スマートロックが日本で発売されたのは2015年からですから、今後、競合他社が増えてくれば、あるいは技術の進歩によって、ランニングコストは下がってくるかもしれない…と期待しています。

あと、これは参考までに。昨年、全国で3店舗を開業した、三井不動産系の新しいホテルブランド「シークエンス」では、「顔認証」によるスマートキーが導入されましたよ。

https://www.sequencehotels.com/images/common/smooth-checkin.pdf

 

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次回は「売上編」です。

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